Chapter 01
なぜ「伴走支援」なのか
広告を出しただけでは、なかなか成果につながらない時代になりました。マーケティング施策の打ち手も増え、お客様との接点もどんどん増えていますが、一方でブランドを育てることも、売上を伸ばしつづけることも、むずかしくなっています。マーケティングプランを組み立てた上で、その後の調整が鍵を握っています。
どの会社も社内に一流のマーケターを複数人置けるわけではありません。人を採用するには時間もお金もかかりますし、良い人が採用できたとしても、戦略から制作・運用まで横断して動ける人はなかなかいません。
その間を埋めるのが、私たちの「伴走支援」という関わり方です。発注する側・される側という線を引かず、社内チームのとなりで一緒に動く。戦略を考えるところから、実行、結果のたしかめまでをひとつの責任で受けもつことで、施策と施策の間で情報がこぼれ落ちないようにします。
伴走支援は、外注先の名前を言いかえただけのものではありません。一回きりのキャンペーンを納品して終わりではなく、事業と同じ時間の流れの中で関わり、毎日の数字を見ながら少しずつ方向を整えていく。その関わり方そのものを指しています。
Chapter 02
「戦略から実行まで」をひとりで受けもつ意味
大きな代理店では、戦略を考える人、クリエイティブをつくる人、媒体を運用する人、レポートを書く人が、それぞれ別の部署に分かれているのがふつうです。役割を分けるのは合理的に見えますが、実際の現場では、人から人へ渡るたびに、意図が少しずつ抜け落ちていきます。
戦略を考えた人の思いは、制作の段階でうすまり、運用の段階でさらに形を変え、レポートになるころには別物になっていることもあります。うまくいかなかったとき、どこに原因があるのか追いきれないのも、この分かれた仕組みのせいです。
私たちが選んでいるのは、戦略・クリエイティブ・実行・分析を、ひとりの責任で続けて受けもつやり方です。毎日の数字を見ながら、必要なら自分で広告の文言を書きかえる。レポートを書く人と戦略を考える人が同じだからこそ、数字をそのまま次の戦略に反映できます。
分業がいけない、と言いたいわけではありません。組織が大きくなれば分けることは避けられません。ただ私たちは、分けないからこそ出せる良さを活かせる規模で関わることを選んでいます。
Chapter 03
私たちが大切にしている5つのこと
長くご一緒するなかで、ぶれずに守りたいと思っていることがあります。毎日の判断のよりどころとして、5つにまとめています。
1. 今月の数字と、これから育てるブランド。その両方を見る
今月のコンバージョン数だけでも、ブランドの理想だけでも、片方では事業は前に進みません。両方を同じ視野に入れることが、伴走する者の責任だと考えています。
2. 社内の会議に出る・現場に立ち会う
外から見ているだけでは、わからないことがあります。できるかぎり同じ場に立って、空気を一緒に感じることを大切にしています。
3. 1年の振り返りを一緒にやる
施策ごとに終わらせず、年に一度はしっかり時間をとって一年を振り返ります。何がうまくいって、何がいかなかったかを言葉にすることが、次の年の判断の質を決めます。
4. 数字で言えることは、数字で言う
経験や勘を否定はしません。ただ、数字で説明できることは数字で説明する。そのまっすぐさを大切にしています。あいまいな評価は、あいまいな判断につながるからです。
5. 効かない施策は「やめましょう」と言う
続けること自体が目的になってしまった施策ほど、気づかないうちにコストを削っていきます。「これはやめましょう」と言える関係を、最初からつくっておくことが、伴走の前提です。
Chapter 04
小さい会社であることの価値
私たちは、規模を大きくしないことを選んできました。小さいからこそ出せる価値がある、と考えているからです。
経営者と直接話せて、その場で決められて、すぐ動ける。あいだに人をはさまないやりとりは、判断の速さを大きく変えます。何かを決めるときも、稟議という壁がありません。
そしてもうひとつ。経験を積んだプロが、毎回じぶんで手を動かす。提案だけ立派で、実務は新人まかせ、ということにはなりません。
小さくあることは、限界ではなく選択です。お引き受けする数をしぼり、ひとつひとつに深く向き合う関係を、これからも選び続けます。
Chapter 05
長く続く関係をつくるために
伴走支援は、長くご一緒することが前提のスタイルです。だからこそ、その関係を健やかに保つためのしくみも、私たちは大切に考えています。
契約は、いつでも見直せる前提で結びます。月額顧問契約は月ごとの継続で、事前にお知らせいただければいつでも終了できます。「やめにくいから続けている」状態をつくらないことが、おたがいにとって健やかだと考えています。
進めていることは、見えるかたちで共有します。何をどう動かしているかを、定例ミーティングと月次レポートでオープンにします。ブラックボックスにしない関わり方を大切にしています。
秘密保持契約(NDA)は、最初に結びます。BtoBの分野で長く仕事をしてきたからこそ、情報の扱いには細心の注意をはらいます。社内資料をどこまで見るか、外部の協力者にどこまで共有するか。すべて事前にすり合わせます。
長くご一緒することは、頼りきりにさせることではありません。お客さまがじぶんたちで進められる状態を、一緒に育てていく。それが私たちの目指す関係です。